そういえば僕は今まで有線のイヤホンは使っていたけど無線イヤホンは使ったことがなかったんだ。
偏見だけどワイヤレスイヤホンって遅延があったり充電が面倒だったり、マイナスなイメージがあったから今まで視野にも入ってなかった。
そんな時に僕の所に届いたのがこのSOUNDPEATS Mini Proワイヤレスイヤホン。
今回ワイヤレスイヤホン初心者の僕がSOUNDPEATS Mini Proを実際に使ってみた率直な感想を記事にしたので参考にしてみてほしい。
製品提供アリ
【結論】予算7,000円以下のライトユーザー向けのワイヤレスイヤホン
先に結論を書くと「予算7,000円以下のライトユーザー向けのワイヤレスイヤホン」っと感じた。
僕自身ワイヤレスイヤホン初心者なのもあるし色々気になる所もあるけど、なるべく予算を抑え音質もノイズキャンセリングもそれなりに良いワイヤレスイヤホンが欲しいライトユーザーならこのSOUNDPEATS Mini Proで十分だと思う。
SOUNDPEATS Mini Proの特徴
初めて手にしたワイヤレスイヤホンSOUNDPEATS Mini Pro。
ざっくりした特徴が以下。
- ANCノイズキャンセル機能
- aptX Adaptive対応
- cVc 8.0ノイズリダクション対応
ANCノイズキャンセル機能
「ANC」ってなんやねんって話だけど「アクティブ ノイズキャンセリング」を略したのが「ANC」って言うみたい。
要するに消音システムが搭載されているってこと。
どれくらい消音されているかは実際使ってみた感想で書くけど音楽や勉強に集中したい時に便利な機能だね。
aptX Adaptive対応
また見慣れないワードが出てきたけどざっくり言うとハイゾレン相当の高音質の音が楽しめるコーデックのこと。
状況に応じて音の品質を切り替えて遅延を回避してくれる優等生のようだね。
調べていくと他にもコーデックには種類があるみたいだけど詳しくはAmazonのサイトに載っていたからそっちを覗いてみると分かりやすいので確認してみてほしい。
cVc 8.0ノイズリダクション対応
またまた見慣れないワードが。
これは一種のノイズキャンセリングでマイクで通話する時に自分のノイズを拾わないようにしてくれるシステム。
テレワークやWEB会議では便利っぽい。
なお今回マイクの検証はしていないので省きます。
あくまで音を聴くためのデバイスとして紹介するので悪しからず。
SOUNDPEATS Mini Proのスペック
項目 | 説明 |
製品名 | SoundPEATS MiniPro |
イヤホンサイズ | 18.08x17x26.2mm |
充電ケースサイズ | 59.2x26x43.38mm |
イヤホン片耳重量 | 4.97g |
防水等級 | PX5(イヤホンのみ) |
充電時間 | 約1.5時間 |
再生時間 | イヤホンは約7時間/ケース込みで約20時間 |
コントロール | タッチセンサー式 |
コーデック | aptX Adaptive,aptX,AAC,SBC |
インターフェース | USB Type-C |
通信方式 | Bluetooth 5.2 |
カラーバリエーション | ブラック/ホワイト |
価格 | 6,680円 |
値段が1万円以下でこのスペックは値段相応かどうか気になる所が多い。
外箱や付属品と充電ケース
外箱は女性の写真がデザインされたスタイリッシュなパッケージ。
おしゃれだな~。裏面はこのイヤホンがデザインされているパッケージ。
中身はこんな感じで収納されている。
中身は以下。
- ケース
- イヤホン
- 説明書
- Type-Cケーブル
- イヤーピース
ケース本体のデザイン
ケースは手の中に納まるぐらい小さいサイズ。
丸っこい卵みたいなデザインがかわいくマットな質感も良い。
このケースが充電器の役割も果たしているから裏側はType-Cの充電端子が備えてある。
イヤホンのデザイン
ケースをパカっと開けるとイヤホンが2つ並んで収納されている。
SOUNDPEATS Mini Proのブランドロゴがあしらわれているデザイン。
手に持ってみるとかなり小さいのが分かる。
素材はロゴが入って側はサラサラした質感、耳を入れるスポンジ側は光沢のあるタイプ。
ちなみにイヤホンの防水性能はIPX5(日常レベルの防水)だから普段使いなら問題ないレベル。
ただ水没するぐらいびちゃびちゃに浸すとダメになるっぽいので過信は禁物。
付属品
ここからは付属されていたものを紹介。
まずは説明書。
最初見た時に「英語で書いてあるじゃん」ってちょっとビビったけどちゃんと日本語で書かれているページもあるので心配なし。
付属の充電ケーブルはあくまで「付属」だからケーブルは短い。
ケース裏の充電端子に繋げるとこんな感じになる。
最後はイヤーピース。
サイズ違いのイヤーピースが3種類(S、M、L)あるから自分好みのフィット感を調整できる。
SOUNDPEATS Mini Proを使った感想
実際にこのSOUNDPEATS Mini Proワイヤレスイヤホンを一週間以上使い続けた感想をまとめたのが以下。
- コンパクトで持ち運びに便利
- 音質は良い
- ノイズキャンセリング機能はそれなりに効く
- バッテリーは十分持つ
- ケースは自立できない
- 操作が複雑
- ワイヤレス充電機能に対応していない
- 専用アプリがない
ケースがコンパクトで持ち運びに便利
ケース自体がコンパクトなサイズのおかげで持ち運ぶ際にかさばることもほぼ無い。
厚さも26mmほどしかないからポケットに入れても他の荷物の邪魔になる可能性も少ない。
実際、胸ポケットにも余裕で入るし。
しかもイヤホンをケースに収納した場合の重さは37.2gとかなり軽い。
ただし、イヤホンを取り出す時にケースをパカっと開ける仕様だから片手で開けようとするとちょっと開けにくい。
一応、指で挟むようにし動かないようケースを固定すれば片手でも開けることはできるけどやりにくい。
片方のイヤホンの重さは5.0g。
サイズもかなりコンパクト。
装着感は可もなく不可もない感じ。
イヤーピース次第だけどイヤホンあるあるの内の一つ、気が付いたら耳からイヤホンがポロっと外れていたパターンは1回だけ起きた。
操作方法
イヤホンのロゴ部分をタッチして操作するタイプだからか物理的に押した感がなくちょっと違和感があった。
肝心の操作方法が以下。
項目 | 操作方法 |
再生/一時停止 | ボタンを2回連続でタッチ |
音量を上げる | 右のイヤホンを1回タッチ |
音量を下げる | 左のイヤホンを1回タッチ |
次の曲 | 右のイヤホンを1.5秒ほどタッチ |
電話を受ける/切る | ボタンを2回連続でタッチ |
着信拒否 | 着信中、イヤホンを1.5秒ほどタッチ |
通話切り替え | 通話中、イヤホンを2秒ほどタッチ |
ペアリング切り替え | イヤホンを6秒ほどタッチする |
音声認識アシスト機能を起動 | 右のイヤホンを3回連続でタッチ |
ゲームモード切り替え | 左のイヤホンを3回連続でタッチ |
ノーマル/ANC/外音取り込みモードの切り替え | 左のイヤホンを1.5秒ほどタッチ |
端末への接続方法はシンプルにBluetoothをオンに設定しイヤホンをケースから取り出しておけば勝手に接続される。
音質はモードに普通に良い
音質は色々検証した結果をお伝えしようと思う。
普段、スマホではYouTubeとラジオぐらいしか聴かないけど普通に問題ない。
印象としては特別聴きやすいとか声がこもっている感じはなく至って普通。
ただし、電車でYouTubeを観る時は声が聴き取りにくかった。
僕の耳が聴き取りにくいだけかもしれないけど、YouTuberの声がほとんど聴こえなかったから途中で観るのを止めた。
今時iPod持っていない人にとって参考になるか分からないけど、僕は今もこれで音楽を聴いているんだ。
普段からよく聴くJ-POPが以下だけど、
- ラルク
- ジャンヌダルク
など他にも色々あるけど、SOUNDPEATS Mini Proを手にする前はゲーミングヘッドセットのGSP 301を使っているんだ。
ヘッドセットとイヤホンを比べる物じゃないかもしれないけど、J-POP以外にゲームサントラ曲やゲームをしてイヤホンとゲーミングヘッドセットを比較し検証していこうと思う。
-
ゼンハイザーGSP301を使った感想とデメリットを紹介!
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ギターの主張はSOUNDPEATS Mini Proの方が強い
完全に僕の主観だけどギターの音はSOUNDPEATS Mini Proの方が強い印象を受けた。
特にジャンヌダルクの「NEO VENUS」を聴いた時のAメロBメロのギターの音がGSP 301より前に出ていた。
ラルクの「NEO UNIVERSE」でも同じくギターの音が強く感じた。
ただベースのような低い音はGSP 301の方が上かな?
ベースの低い音がSOUNDPEATS Mini Proはちょっと聴き取りにくかった印象があるけど許容範囲内。ただしインパクトは低め。
J-POPに関して言えばトータルバランスではGSP 301が上だけど、SOUNDPEATS Mini Proもそんなに悪い印象はなかった。
ゲームサントラは特に差はない
サントラについてはどっちが良い悪いもなかった。
違いがよく分からなかったのが本音。
SOUNDPEATS Mini Proにはゲームモードなるものがあるので、それも検証していこうと思う。
今回使用するのはニンテンドースイッチ。
結論から先に言うとよく分からなかった。
遅延を60ms以下に抑えるモードだけど、変わったような気もするけど変わっていない気もすると言う何とも微妙な感じ。
例えばデビルメイクライで遊んでいた時は主人公のダンテが銃で攻撃した時の薬莢の音もちゃんと聴こていたし、BGMも特に違いがなかった。
何より遅延も無かった。
ただし、これはノーマルモードでも細部まで音が拾えていたし遅延も無かったから個人的にはにゲームモードにしなくてもいいかも。
音質はバランスが良い
色々検証した結果だけど、GSP 301ほどじゃないけどは思ったよりはクリアだった。
思ったよりと言ったら失礼だけど値段の割には音はそれなりに良かった。
そういう意味ではフットワークの軽さではSOUNDPEATS Mini Proが良いかな?
音楽を聴くときの一番の問題はイヤホンにコードがある故に管理が面倒になりがち。
例えばコードをしまっておくとぐちゃぐちゃに絡まっちゃうし、コードが他の物に引っかかることもあるし。
ノイズキャンセリング機能は思ったよりは効く
周りのノイズを拾わないノイズキャンセリング機能だけどこれを使うと世界が一気に変わる。
と言うのも実際に電車移動中に聴いてみると、思ったよりは機能していたんだ。
流石に電車が動いている時のガタンゴトンの音は聞こえるけどそれなりに遮音性が高かった。
徒歩で移動している時の街の喧騒もかなりセーブされていたし。
今の夏の時期セミの鳴き声のような高音は聞こえたけどそれ以外はほぼシャットダウンしているレベル。
分かりやすく言えば耳栓をしながら移動しているようなイメージ。
逆に徒歩で移動中にノイズキャンセリングしていると車の音や人の足音が聞きづらく、かえって危ないかもしれない。
ちなみにノーマルモードもノイズキャンセリングほどじゃないけどそれなりに遮音性があったから、こっちでも十分な気がする。
音量は控えめながら十分使える外音取り込みモード
外音取り込みモードはノーマル以上に外部の音が拾いやすくなってはいるけどそれでも遮音性があった。
確かに人の会話や車の移動音は聴きやすくなっているしある程度、周囲の環境はだいぶ把握しやすくなっている。
ただし、それでも外部の音がこもっているような感じで聞こえる。
この辺りはノーマルモードと好みが分かれそう。
ノーマルモードも遮音性が抑えられているし(これでも分外部の音はシャットダウンできているし)。
ノイズキャンセリング、外音取り込みモード、ノーマルモード。
個人的にはバランスが良いノーマルモードで十分かな。
- ノーマルモード⇒普段使い
- ノイズキャンセリング⇒電車移動や勉強に集中したい
- 外音取り込み⇒車や人通りが多い場所
と言った感じでケースバイケースで状況に合わせてこれらの機能を使いこなした方がいいね。
バッテリーは余裕で1日持つ
当然だけどワイヤレスイヤホンの性質上、充電しないと使えないけど余裕で1日以上は持つ。
イヤホン単体なら7時間持つけどケースに入れればイヤホンが充電されて20時間は持つ。
僕は電車の移動中ぐらいしか使わないから1日3時間ぐらい使っているけど、これぐらいなら1回ぐらい充電し忘れても問題ない。
ちなみに、充電するとケース正面の真ん中のLEDランプが光って以下がバッテリー残高の基準になる。
- 20%未満⇒赤色でゆっくり点滅
- 70%未満⇒黄色くゆっくり点滅
- 100%未満⇒緑色でゆっくり点滅
- フル充電⇒緑色で長く点灯
Anker Nano IIでも充電できるのが個人的にgood。
スマホと一緒に持ち歩けば、充電できるからバッテリー不足に悩む必要もない(Type-Cケーブルが必要だけど)。
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Anker Nano IIの記事を紹介!
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ケースは自立できない
ここからは個人的に気になった所を紹介。
まずはこの充電ケースは自立できないこと。
この卵型のデザインのせいで底も丸っこいから、充電端子側で寝かせることはできても自立することができないんだ。
もっとも「だから何?」って感じだし自立させるメリットも感じなかったからどうでもいい情報。
デメリットにしてはパンチが弱い。
操作が複雑すぎて覚えきれない
ここからが本題。
SOUNDPEATS Mini Proはイヤホンのロゴをタッチする時間帯で操作が変わるけどこれがちょっと複雑。
「操作方法」の項目でも書いたけどパッと見じゃ覚えられないし「1.5秒」「2秒」数えるのって神経質になりそうな数字。
項目 | 操作方法 |
再生/一時停止 | ボタンを2回連続でタッチ |
音量を上げる | 右のイヤホンを1回タッチ |
音量を下げる | 左のイヤホンを1回タッチ |
次の曲 | 右のイヤホンを1.5秒ほどタッチ |
電話を受ける/切る | ボタンを2回連続でタッチ |
着信拒否 | 着信中、イヤホンを1.5秒ほどタッチ |
通話切り替え | 通話中、イヤホンを2秒ほどタッチ |
ペアリング切り替え | イヤホンを6秒ほどタッチする |
音声認識アシスト機能を起動 | 右のイヤホンを3回連続でタッチ |
ゲームモード切り替え | 左のイヤホンを3回連続でタッチ |
ノーマル/ANC/外音取り込みモードの切り替え | 左のイヤホンを1.5秒ほどタッチ |
実際、心の中でカウントしている自分がいるけど数えるのが面倒。
正直、一週間以上使っているけど今も全部把握していないし、むしろ覚える必要もないと思ってる。
正確に覚えているのが
- 再生/一時停止
- 音量の上げ下げ
- 次の曲
- モードの切り替え
これだけでも十分使えこなせるし。
ついでに言うと次の曲に進めることはできても戻ることはできないのが不満。
ワイヤレス充電機能に対応していない
僕はワイヤレス充電器を持っていないから不満はないけど普段、スマホをワイヤレス充電している人にとってはちょっと使い勝手が悪くないかもしれない。
ワイヤレス充電に対応していない分、Type-Cケーブルを用意する必要があるから荷物も増えるし。
専用アプリの存在
Androidではアプリが対応済みでiOS、つまりiPhoneには対応していないっぽい。
一応アプリ自体は見つけたけど、説明文が英語だったから検証は諦めた(僕が使っているスマホはiPhone11)。
SOUNDPEATS Mini Proはライトユーザーに最適化されたイヤホン
不満点もあったけど、6,000円ちょっとで買えるワイヤレスイヤホンと考えれば十分問題ないスペック。
確かに以下のように使えない、使い勝手が悪い所もあったけどライトユーザーにはほとんど関係ない話。
- 操作が複雑
- ワイヤレス充電ができない
- 専用アプリがない
操作が複雑かもしれないけど音楽を聴く端末、スマホとかで操作すればいいし、ワイヤレス充電できなくてもコードで充電できるし、専用アプリが無くても音楽は聴ける。
7,000円以下のスペックでこれらが使えるなら値段相応、人によっては十分ハイスペックでコスパも良い。
- サイズがコンパクト
- 音質はそれなりに良い
- ノイズキャンセリングもそれなりに効く
- バッテリーは一日分は持つ
僕はワイヤレスイヤホン自体これが初だったけど今までワイヤレスイヤホンって「音の遅延が嫌」、「充電が面倒」と思っていた。
実際は音の遅延もなく使っていないときに充電していれば次の日にはバッテリーが満タンな状態で使えるし、何よりコードがないおかげで動きに制約がでないのが一番良かった。
予算7,000円以下で十分使えるワイヤレスイヤホン
今回SOUNDPEATS Mini Proの僕自身の評価はエントリーモデルにとしておすすめできるスペック。
僕みたいにワイヤレスイヤホンを持っていないけど最初に何を購入すればいいか分からない人、予算をなるべく抑えて7,000円以下でコストパフォーマンスの高いワイヤレスイヤホンを探している人はこのSOUNDPEATS Mini Proを視野に入れるのもアリ。
SOUNDPEATS Mini Proを試しに使ってみて音質やノイズキャンセリングとかに不満がでてくれば、それに特化したワイヤレスイヤホンを購入すればいいし。