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本当にクソゲーなのか?【ガングレイヴゴア】レビュー あともう一歩足りない

2023年1月22日

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2022年11月22日に発売された「ガングレイヴゴア」

約20年近くぶりの新作に期待に胸を膨らませていざプレイしてみると酷評の嵐で、一部のゲーマーからは「クソゲー」と評されたけど、アップデート後は果たしてどうだろうか?。

本当に世間が言うほどひどいゲームなのか?僕なりに今日まで散々プレイしまくった感想を記事にしてみたので、まだこのタイトルをプレイしたことが無い人、プレイしたけどアップデート前にリタイアしてしまった人は参考にしてみてほしい。

ストーリーはあってないようなもの

「ガングレイヴO.D」の時もそうだったけど、基本的にガングレイヴってストーリーがあってないようなもの。

「O.D」はまだキャラ同士の会話シーンも多かったから理解できているけど、ゴアは未だによく分からない。

敵の目的がイマイチよく分からなかったし、主人公の舎弟だった文治やODで敵だった傭兵ゼルが再登場した必要性があったのかいささか疑問だった。

最も、そんな小難しいことを気にしなくていいのがガングレイヴの良い所だしね。この辺はそこまでマイナスなポイントじゃないんだよねこれが。

一応、シリーズ未プレイでも前作までのあらすじをイラスト付きで紹介してくれるけど、やっぱりプレイしておいた方がより分かりやすいかも。

チャプターごとに分かれたステージ

基本的な流れとしてチャプター毎にステージを攻略し、敵の激しい銃撃戦を繰り広げチャプターの最後にボス戦が控えているシステム。

最近はオープンワールドなゲームが主流になりつつある中、こういったシンプルでサクッとゲームをしたい時には遊びやすいのも特徴。

と言っても僕は、オープンワールドやRPG系のゲームはそこまでやらないから、こっちのタイプの方が長続きするし好きなんだよね(デビルメイクライやベヨネッタもチャプター毎に攻略していくタイプだし)。

ただひたすら撃ちまくるのがガングレイヴの醍醐味

このゲームの良い所は、四の五の考えずにただショットボタンを押していれば、それなりに楽しめる所。

主人公グレイブの持つ2丁拳銃「ケルベロス」を、ただ撃ちまくるだけでもかっこいい。

一応ロックオンもあるけど、使わなくても右スティックで調整すれば敵やオブジェも破壊できる。

シールド持ちの敵にはチャージショットを撃ち込めば、シールドを壊すことができる。

デモリッション・ショットの派手な演出も良い

敵以外に車などをオブジェを壊すとゲージが溜まり、「デモリッション・ショット」と言う必殺技が使えるようになる。

この溜めたゲージによって使えるデモリッション・ショットの演出や威力なども変わっていく。

敵の正面に棺桶「デスホーラー」からミサイルを出現させたり

デスホーラーをガトリングで撃ちまくったりバリエーションが豊富。

この必殺技は攻撃以外にも、このあと紹介するシールドゲージを回復させることもできる攻防一体のスキルでもあるんだ。

このデモリッション・ショットは4つまでセットでき、研究所でカスタマイズすることができる。

グラフィックがパワーアップしたデモリッション・ショットは見ごたえあり。

今作は前作までと違って、デスホーラーを使った新しいアクションがある。

前作O.Dでもあった、デスホーラーで殴りつけるアクションのバリエーションが増えたり

デスホーラーのチェーンで敵を引き寄せ盾にしたり、より選択肢が多くなっている。

多少の攻撃は受けるても問題ないのがガングレイの特徴

このゲームの独特なシステムでもあるシールドゲージの存在。

下の画面で言うと右上にある青いゲージがシールドゲージ、その上にある赤いゲージが体力ゲージ。

体力ゲージは文字通りグレイヴの体力を示している。これが0になるとゲームオーバー。

ただし体力ゲージが減るのは、シールドゲージが0になった場合のみ。

つまり、多少攻撃を受けてもシールドゲージが残っている限り、体力が減ることが無い。

しかもシールドゲージは、ちょっと時間を置けば自然に回復するし、デモリッション・ショットを使えばゲージも回復する代物。

ガングレイヴは撃ちまくるのが醍醐味って書いた意図はここに来るんだ。

体力ゲージだけだったら0にならないように回避しまくったりして攻撃のテンポが崩れそうだけど、このシステムのおかげで自分のペースで攻撃しまくることができるんだ。「手綱を握るのは俺だ!」みたいな感じ。

もっさりした動きはやりづらい

ただし、グレイブ自身は攻撃には特化しているけど守りは苦手。

特にフットワークが重い、もっさりした動きにやりづらさを感じづにはいられない。

左右前後に回避することはできるけど、ちょっと遅い。ジャンプもできるけど、わざわざ使う機会は無いかも。

昔ながらサイバーパンクのある街

ガングレイヴゴアのステージにもなっている街並みは、ちょっと昔のサイバーパンクのある雰囲気が強い。

謎の広告があったり

天狗みたいなお面のオブジェがあったり。

外国の人がイメージする日本、映画で言うと「ブレードランナー」、アニメだと「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」みたいな、アジアンテイストが強い方向にある。

このサイバー感のあるデザインは個人的には好き。

サイバーパンク感があるBGM

ステージで時折流れているBGMも幻想的で変に癒される。

街の雰囲気と良くマッチしてるけど、戦闘になると激しいBGMにチェンジする。

この戦闘BGMは正直、微妙。

急に激しい音が鳴ったと思ったら、また急に静かになるし。

どうやら敵が大量に出現するとこのBGMになるみたいだけど正直、要らないかな?。

こっちのテンポが逆に崩される感じがしてね。

ガングレイヴゴアはアップデートでいい方向には行っている

実はこのガングレイヴゴア、アップデートされる前のユーザーの評価が散々だったんだ。

僕も発売日に手に入れた一人で、敵の強さはを攻略するのが醍醐味なのはもちろん、それ以上に求められるテクニックのハードルが高すぎるのが酷評の嵐になった原因じゃないかな。

列車のステージとか難しくて何度ゲームオーバーになったことやら

ただ今はだいぶ調整が入って以前より快適にプレイできるようになっている。

①フルオートでより快適になった

アップデート前はR2ボタンをその都度、押さないと連射できない仕様、つまり押しっぱなしでフルオートできない仕様のおかげで指が吊るんじゃないか?ってぐらい指を酷使していたけど、これも改善されてフルオートできるようになった。

ようやく十字キー↓を押せばフルオートの有無をチェンジできるようなったけど、僕はフルオートしか今は使っていない。

フルオートだとチャージショットが使えないからシールドが破壊できないけど、盾持ちの敵も調整されたからデモリッション・ショットやデスホーラーで殴って壊す方向で解決できる。

たぶん多くのユーザーは、これを待ってたんじゃないかな?。今作はボタンの編集もできないしね。

②カートーンモードで昔を思い出すグラフィック

グラフィックも十分きれいだし特に僕は不満はないけどこれも「カートーンモード」を選択することでグラフィックが大きく変わるようになった。

こっちが通常時

こっちがカートーンモード。

オブジェはもちろん、グレイヴ自身もアニコメっぽい雰囲気にガラッと変わった。

リアルなグラフィックも良いけど、こっちのアニコメっぽいグラフィックはPS2時代を思い出す感じがあって、ガングレイヴとの相性が良いと思った。

③プロダクトコードで気分転換

プロダクトコードが中々受け付けてくれなくて諦めたユーザーも少なからずいるグレイヴのスキンを、変更できる初回特典プロダクトコード。

僕も最初は諦めていたけど、せっかく初回版を買ったんだし諦めきれずにいた所、ようやく改善された。

このスキンのデザインがかっこいいんだよね~。

一つ目が「デス浪人グレイヴ」。

デザインを担当したゲームクリエイター中村育美氏が、ガングレイヴ過去作品から影響を受けて、それを現代風にアレンジをした姿らしい。

ファミ通の記事でインタビューされていたから読んでみたけど、どうやらグレイヴの愛した女性マリアが眠る墓標を守るための墓守がテーマみたい。

外見はウエスタンっぽいけど、よく見るとゾンビっぽい死を彷彿させる生気を感じさせないデザインになっている。

もう一つは「ガングレイヴO.D」のスキン。

O.Dで使用された服やデスホーラーが次世代機で蘇ったシリーズファンにはたまらない。

ガングレイゴアの気になる所

アップデートされたおかげで敵の強さも調整されて以前よりだいぶ良い環境になったけど、まだまだ気になる所が多いのがこのゲームの課題。

あくまで僕が感じた気になる所(ほぼ不満点だけど)を紹介。

①盾持ちの敵が多すぎ

最初はそこまで多くは無い盾を持った敵。

これがあると通常のショットでは弾かれるからデモリッション・ショットやデスホーラーで殴ることで解決できるけど問題は敵の数。

終盤に進むにつれて目に見えて数が多くなっていくことに、どうしてもイラつくことがあったケースが多かった。

当然、敵には盾以外に銃で応戦してくる奴もいるからこっちの攻撃は通らない、油断すると一気にピンチになることがあるんだ。

もちろん、そのためにデモリッション・ショットやデスホーラーで殴ったりして壊す手段があるんだけど、ガングレイヴは銃を撃ちまくるのが醍醐味。

デモリッション・ショットは回数に制限があるし敵に接近する前にシールドゲージが無くなる方が早い場合もある。

盾を持った敵はO.Dにもいたけど正直、今作の敵の方が苦手。

②スナイパーが邪魔

僕は盾を持った敵はデモリッション・ショットでぶっ壊すからまだマシだけど、後半あたりに登場するスナイパーはマジで面倒。

赤いレーザーで標準を定めて攻撃してくる敵がいるけどこの攻撃を受けてしまうとシールドゲージが一気に0になってしまう厄介な存在なんだ。

もちろんこの敵以外にもいるし、この場面でゲームオーバーを経験したユーザーも多いんじゃないかな?。

③グレイヴでは難しいフットワークの軽さを求められる

ステージによってはちょっとテクニカルな場面もある今作。

例えば足場をジャンプで移動しないといけない場面だったり

不規則に動くレーザーのトラップを回避しないといけなかったり、前作までには無かったテクニックを求められる機会があるんだ。

グレイヴって動きが重く、そこまで機敏に動けるキャラじゃないから、こういった動きを求められるステージは正直やりづらい。

幸いこんなステージは多くないからまだ良いけど、ガングレイブはただひたすら撃ちまくるだけでも敵やオブジェを壊しまくる快感を味わうゲームだからこういう仕掛けはいらないんじゃないかな?とも思ったんだ。

④意外とオブジェは壊れない

確かに車や看板など壊せるオブジェもあるけど意外と壊れない箇所が多かった。

例えば、下の画像はカジノステージのテーブルと椅子を攻撃する前の画像

攻撃後の画像が下だけど、壊れたのは椅子だけ。

同じくガジノステージにあるスロットを撃ってみてもモニターにノイズが入るぐらいで破壊することはできなかった。

せっかく新ハードになったわけだし「あっこれも破壊できるのかな?」と思ったら実際は壊れなかったが、ちょっと残念だった。

壊せる箇所のこだわりって言っていいのかな?下の画像の椅子なんて全部破壊できたし。勿体ないな・・・。

⑤ボス戦最後のとどめの一撃がチープ

ボスを倒す時に専用のムービーで最後のトドメをさす演出がかっこいいのもガングレイブの魅力でもあるけど、今作はそれがあまり魅力的じゃなかったんだ。

ガングレイヴゴアにもそのムービー自体はあるけど、どこかもっさりしていると言うかチープと言うか派手さが無いと言うか。

何か物足りないんだよね。棺桶を使った演出もあるけど音に迫力が無いというか・・・。映像自体はかっこいいと思うけどなんか物足りない。

⑥使えるプレイアブルキャラはかなり限定的

前作「O.D」で言えば両手にガンブレードを携え、接近戦が得意なボロコートを羽織った盲目の朽葉流忍術「屍十二」や、ホーミング機能のある電撃攻撃をするエレキギターに憑依した幽霊「ロケットビリー・レッドキャデラック」といった、グレイヴとはまた違った魅力と個性的なプレイアブルキャラが使えた。

ガングレイヴゴアでも操作できるキャラは2人いて、一人目はグレイヴ達と行動を共にしている「クォーツ」と言う少女。

彼女はパンチやキックなど接近戦が強いキャラで遠距離攻撃「シードショット」は敵を一時停止させる攻撃を仕掛かる。

ただ彼女は攻撃性能が高いわけじゃないので遠距離攻撃で動きを止めた後に接近戦に挑むのが無難なキャラ。ハッキリ言えば使いづらい。

もう一人は「九頭文治」。かつてブランドン・ヒート(グレイヴのこと)の舎弟だった男。

基本操作はグレイヴと同じ。2丁拳銃のハンドガンで戦い接近戦はパンチやキックで戦うスタイル。

個人的にこの文治がかなり使いやすくグレイヴと違って動きが軽く、特に回避スピードが速く、何よりクール!。

分かりやすく言えばグレイヴのフットワークを軽くしたのが文治!。

ハンドガンの性能も悪くないし、デモリッション・ショットは青白いオオカミを召喚してさせ攻撃する。

いずれもグレイヴとは違う能力のあるキャラだけど、この2人を操作できる機会はかなり少ない。

正確にはクォーツは1回、文治は2回ぐらいしかない。全キャプチャーで20以上ある中でこの数はちょっと少なすぎるんじゃないかな?

前作「O.D」だと屍十二やビリーは本編でも最初から最後まで使えたし、グレイヴと同じステージ、ボスキャラに挑めたし、何なら専用のセリフやムービーもあった。

それと比べるのは酷だけど、せっかく作たんだしかなり勿体ない感じがするんだよね。特に文治。

【追加情報】九頭文治が全ステージで使用可能になった!

ところがどっこい!。2023年1月24日の最新のアップデートによりついに文治が全ステージでプレイ可能になったぜ!。

しかもグレイヴと同じ研究所でステータスをアップ(銃の威力アップやシールドゲージの回復スピードのアップなど)できるようになった。

デモリッション・ショットも一つ追加され、高速で銃撃をした後に文治が三人に分身してチャージショットを撃ち込みタバコを一服するスキルが新たに使えるようになった。

文治もグレイヴ同様にチャージショットや処刑スキルなど、今まで使えなかったスキルは文字通りグレイヴ同様の操作感で使えるようになり隙が無くなった

肝心な使用感だけど、数時間ほど遊んでみた感想としてはかなり使いやすいキャラに仕上がっているね。

グレイヴほどデモリッション・ショットのレパートリーは少なく、正確には3つしか使えないけど、どれも使いやすいし数が少ない分カスタマイズする必要が無いから迷うこともないし、むしろカンガン使いまくっている。

文治は元々動きもかなり素早いし、ボス戦とか苦戦しそうなら文治にチェンジして回避をベースにした戦略で攻略するのもあり。

【追加情報】

これは2024年1月11日にニンテンドースイッチで発売される限定的な話だけど、以下追加プレイアブルキャラが追加で使用できるようになっているだ。

  • ロケットビリー・レッドキャデラック
  • ハリー・マクドゥエル
  • イェンセン・ザ・ブーストマスター

ブランドンの親友であり、ガングレイヴシリーズ1作目におけるラスボスのハリーや、今作の第二のボス、イェンセン・ザ・ブーストマスターが使えるなんて羨ましすぎる!。

今の所プレステ版での発売は無いみたいだし、こっちの方が魅力的な特典も多いからからどうせ買うならSwitch版を買うのが良いかもね。

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クソゲーでは無いけどあと一歩がんばれば良作

ちょっとイライラするステージや敵もいるけどやり応えはかなりある。難しすぎてクソゲーと言いたい人の気持ちも僕自身分かるけどここまで難しいゲームをやったのは久しぶりだった。

タイトルにクソゲーなんて書いちゃったけどシリーズに対する熱意は感じたしアップデートのおかげでだいぶ良くなっているし。

あともう一歩踏み込んだ領域に足を踏み込むことができればシリーズファンも納得できる良作に仕上がると思うんだ。

今回は辛辣な声が多かったかもしれないけど、次回作への期待はかなりできるんじゃないかな?。

何より令和の今、ガングレイヴと言うちょっとコアな作品をプレイできることに感謝しかない。

僕がガングレイヴの作品が好き、アニメも全部見たし思い出補正もあってマイルドなレビューになっちゃったかもしれないけど、機会があればぜひプレイしてみてほしい。

余談だけど、群がる敵を一掃する爽快感を感じたい人は難易度EASYでやってみるとおすすめっス。

EASYってゲーマーからするとちょっと抵抗があるかもしれないけど、今作はNORMALでもHARD並み、下手したらそれ以上の難易度だからアクションゲームが苦手、一度つまずいてしまった人はEASYで難易度を下げてグレイヴを強化してから難易度を上げるのもいいかもしてない。

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