久しぶりにゲームの紹介がしたくなったので今回は真女神転生3に登場する「大天使」たちのモデルや元ネタを紹介しようと思う。
個人的にこれから紹介する大天使たちはみんな好きで、ゲームでもよく使っていたので愛着もあるキャラばかりだ。
大天使とは?
そもそも「天使」と何が違うの?って話だけど、天使( angel =エンジェル)は「使者」、「御使い」の意味。
これは神と人間の仲介人のような存在からきているらしいね。
それに対して大天使は「天使の階級」のことを指す。
全9階級あるっぽい。
- 熾天使
- 智天使
- 座天使
- 主天使
- 力天使
- 能天使
- 権天使
- 大天使
- 天使
全部説明していたら話が変わりそうなので、この後、関係のあるものだけ説明しようと思う。
四大天使
ここからは、ガブリエル、ラファエル、ウリエル、ミカエルを紹介。
ちなみにみんな「~エル」とついているけどこれは「神の~」という意味でもあるので要チェック。
ガブリエル
ゲームではアサクサのミフナシロで千晶が呼び出した大天使。
後で紹介するウリエル、ラファエルと共に登場する。
画面の真ん中にいるのがガブリエルだけど、右手に剣、左手に白い百合を持ち、髪をおろし微笑んでいるような顔を捨ているのが特徴。
「マハジオダイン」や「汚れ無き威光」など全体攻撃が多い。
ゲームでは攻撃的な印象が強いガブリエルだけど本来はユダヤ教,キリスト教,イスラム教の大天使の一人でその名は「神の人」の意味。
神の言葉を伝えるメッセンジャーのようなポジション。
聖母マリアとの関係
ガブリエルといえば聖母マリアとの関係が深い。
というのも聖母マリアに受胎告知を告げたのがこのガブリエル。
「受胎告知」とはガブリエルがマリアの前に現れ、イエス・キリストを妊娠を告げる出来事のこと。
レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた受胎告知の左側にいる人物がガブリエルと言えば分かりやすいかも。
白い百合の花の意味
ゲームでもそうだけど、ガブリエルは白い百合(ゆり)の花を手に持っているけどこれは、聖母マリアへの純潔を意味している。
また天使には性別はないと言われているけど、受胎告知をした役割上、女性のような姿で描かれている。
智天使
智天使(ちてんし)、ケルビムとも言われ、2番目に地位の高い階級でもある。
以下ウィキペディアより引用。
旧約聖書の創世記3章によると、主なる神はアダムとエバを追放した後、罪のある状態のままで永遠の命を得てしまわないように命の木への道を守らせるためにエデンの園の東に回転する炎の剣とともにケルビムを置いたという。また、契約の箱の上にはこの天使を模した金細工が乗せられている。神の姿を見ることができる(=智:ソフィア)ことから「智天使」という訳語をあてられた。
引用元:ウィキペディアより
ウリエル
ゲームではガブリエルと共に登場する大天使。
画面右側のポジションに配置され、赤い鎧に金髪姿が特徴。
「プロミネンス」や「メギドラ」を使ってきたりと他の大天使と比べて攻撃的。
そんなウリエルだけどユダヤ教、キリスト教においてもっとも偉大な天使の一人でその名は「神の炎」を意味する。
ミカエル、ガブリエル、この後紹介するラファエルと違い、旧約聖書には登場せず、キリスト教では正式な名前が登場してない。
ヤコブと戦いの末・・・
ウリエルと言えばヤコブという旧約聖書に登場する古代ヘブライ人との関わりが深い。
ある日ヤコブはある天使と一晩中格闘をした末に勝利したことから「勝者」を意味する「イスラエル」の名を与えられ、これが国名になった由来でもある。
ここで登場した天使がウリエルと言われているが諸説ありだけど、ウリエルが有力な候補として挙がっているね。
堕天使の烙印
「神の炎」の名にふさわしく、ペトロの黙示録では神を冒涜する者や罪人を火あぶりにし苦しめるといわれる。
ここでは「懺悔の天使」として描かれている。
ここでも扱いの悪さが出てきているが、一時期、堕天使として扱われた時期もあった。
理由は神の威厳を保つため当時の教皇に堕天使の烙印を押され追放されたため。
智天使
ウリエルは炎の剣でエデンの門を守る智天使でもある。
ガブリエルと同じ地位なのに扱いの差がすごい・・・。
ラファエル
同じく他の大天使と一緒に登場する大天使。
画面左側のポジションに配置され、青い鎧に短い金髪を上げた姿が特徴。
「ディアラハン」や「テトラカーン」などサポート、回復系がメインの戦闘スタイル(地味に厄介)。
ラファエルはユダヤ教・キリスト教においてもっとも偉大な天使の一人でその名は「神は癒される」を意味する。
人々に癒しを与え、旅人の守護者とも言われている。
トビトとの関係
ラファエルといえば旧約聖書の「トビト書」に登場するトビトとのエピソードがある。
トビは視力を失った老人だが、神によって差し向けられた旅の案内人として現れた人物がいた。
それがラファエル。
旅の途中でトビは大きな魚を釣り上げ、それを材料にして作った薬で父親の病気を治し、サラという女性に付いていた悪魔を追い払うことに成功した。
この薬はトビトの視力も癒し、その後トビトとサラは結婚するまでに至ったようだ。
ヤコブとも・・・
ウリエルの紹介でもでてきたヤコブとも関係があり、ヤコブはウリエル(かもしれない)と格闘した際に関節が外れてしまったらしく、そのヤコブの関節を戻したのがラファエルらしい。
座天使
ソロネとも言われるが階級的には3番目に位置している。
主に終え盛る車輪のような姿で描かれる。
ミカエル
ゲームではガブリエル、ウリエル、ラファエルをイケニエ合体をすることで仲魔にできる大天使。
習得するスキルも物理攻撃「デスバウンド」や万能属性「メギドラオン」、戦闘終了後にHP、MPがフル回復する「勝利の雄叫び」を覚えたりかなり優秀。
ユダヤ教、キリスト教において最も偉大な天使の一人でその名は「神に似たもの」、「神の如き」の意味を持つミカエル。
その名の通り、ミカエルは神に最も近い存在でもある。
戦士のイメージが強い
ミカエルは悪魔たちとの戦争では最前線で指揮を執り、ダニエル書ではイスラエルの守り手として現れたエピソードがある。
このことから、どちらかと言うと戦士のような感じで描かれているっぽいね。
実はミカエルはルシファーは双子だったという説もある。
魂を計る役割
また、ミカエルは終末の日に人間の魂を計り、天国か地獄行きかを決める役割も担っている。
ゲームのイメージはこっち?
イスラム教ではミカエルのことを「ミーカール」と呼ぶ。
見た目はエメラルド色に輝く全身を覆う燃えるようなサフラン(植物)色の赤い体毛、その体毛一本一本に百万の顔、さらに顔にも百万の目と舌がある。
ゲームでは外見の色が「ミーカール」、その姿は「ミカエル」の方をモデルにしたのかもしれない?。
熾天使
階級的にトップに当たる階級でセラフとも呼ばれる。
この名前の由来は、以下より。
三対六枚の翼を持ち、2つで頭を、2つで体を隠し、残り2つの翼ではばたく。
神への愛と情熱で体が燃えているため、熾(燃える、などの意)天使といわれる。引用元:ウィキペディアより
あまり(だいぶ)天使っぽくない外見のようだ・・・。
メタトロン
アマラ深界を進むと登場するメタトロンも大天使なので紹介しようと思う。
機会っぽい見た目だが、万能属性攻撃でプレイヤーを苦しめた天使だ。
「~エル」がないけど・・・
大天使はみんな「~エル」=「神」がつくけどメタトロンにはそれがない。
実はメタトロンは元人間でかつ神に最も近い存在でもある。
エノク
人間時代のメタトロンの名前はエノクと呼ばれていた。
彼はアダムから数えて6代目の子孫である日、「大天使ラジエル」のもつ「ラジエルの書」を手に入れた際、天界に招かれそこで経験したことを詳細に記した「エノク書」を書きあげた。
その後、彼は再び天界に上り、メタトロンになったといわれる。
計る人
メタトロンという変わった名前をしているけど、これはラテン語でメタトール=案内人、計る人を意味している。
だけど、その見た目は72枚または36枚の翼、36万5千の目を持ち、その姿は世界の広さと同じ身長といったように桁違いの存在感を持っている。
モーゼとの関係
メタトロンは預言者モーゼとも関わりがある。
モーゼで有名なエピソードといえばエジプトを脱出し、エジプト軍に追いつかれそうになった時に海を二つに割って難を乗り切ったストーリー。
実はこの海を割ったのはメタトロンではないかと言われている。(一説だけど)
ちなみに、モーゼは十戒(神によって授かったルールみたいなもの)を授かった場所がシナイ山。
シナイと言えばゲームでもメタトロンの専用スキル「シナイの神火」があるけど、元ネタはここからきてるかもね。
本当は・・・
ちょっと駆け足で書いてしまったけど、本当はもっと色々書きたいこともあったのよね。
特に大天使は他にもいたけどサマエルはゲームだと邪神だったので次の機会に書こうと思う。