またまた真女神転生3関係の記事。
今回はメガテン3のプレイヤーなら必ず出会う存在、「マネカタ」について考察してみた。
これを読めば序盤から終盤まで重要な役割を果たす彼らの存在は、作品の鍵を握るキャラクターだと掴めるかもしれない。
なお、フトミミやサカハギなどネタバレに繋がる内容も書いてあるので一通り遊んでからこの記事を読むことをおすすめします。
マネカタとは?

東京崩壊後、生き残った人間かと思っていたが、実は人間ではなかった。それがマネカタだったんだ。
人の形をしているけど、アサクサの泥(黒い泥)で作られた存在。
種族でいうと「擬人」だが、人に似せて作られたからこの名がつけられたと思っている。
東京受胎の際に死んだ人間の魂や強い感情の魂が泥へ宿った姿。
又は元の人間が望んだ姿ではなく別の自分、あるいは最も嫌悪する自分の姿でもある。
人間のような生活をしている

マネカタたちの外見は、男女、子供から老人まで多種多様。
和服のような服を着用し、下駄のような靴を履いている
性格もそれぞれ異なり、元の人間の魂にもよるけど、人間のように感情豊かでない。
中には、例外的にオカマっぽい者や凶暴な性格のマネカタもいるけど、彼らは人間に近い感情表現を見せる場合がある。

住んでいる場所も幅広く、基本的に行く先々で出会い、地下水道からカグツチ塔などあらゆる場所で彼らと出会う。
また、人間の生活をまねているためか、ショップをオープンさせたものまでいる。
アダムとイブも土から生まれた

話がそれるけどマネカタは泥から生まれ、アダムとイブで知られるアダムも土から生まれた最初の人間である。
人が死ぬと「土に還る」という言葉があるけどこう聞くと納得?。
マネカタはエネルギーとして利用されている

ボルテクス界において彼らの立ち位置は、かなりぞんざいに扱われている。
基本的に力が弱い彼らは「マガツヒ」と呼ばれるエネルギーのようなものを集めるために、カブキチョウ捕囚所で拷問を受けた際の感情で出るエネルギーを得るために虐げられた環境に置かれている。
一部の者はその目を逃れ、地下に潜んだり、散らばって生活を営んでいるが状況は決して良いとは言えない。
そんな彼らにも聖地と呼ばれる場所がある。
マネカタの聖地アサクサ

砂漠や崩壊した建物が多いボルテクス界で比較的、当時の状態(雷門や仲見世通り)を維持できているのがこのアサクサ。
日本の下町とも言われ、伝統的な工芸品や食べ物がある東京を代表とする観光名所をマネカタたちが選んだのは潜在的な感情が影響されているのだろうか?。
アサクサの泥で生まれたからかもしれないが・・・。
また、この場所はマネカタたちにとって重要な場所ミフナシロがある。
ミフナシロ
漢字で書くと「御船代」。
ゲームではアサクサだが、伊勢神宮で「御樋代(みひしろ)」(神体を納める器)を納める船形の器のことである。「神体」とは神の宿るとされているもの(三種の神器のようなもの)。
ミナフシロにマガヒツを貯めていたので、おそらくコトワリを築き自分たちの世界を作る意味でここを聖地にしたのかもしれない。
あとは単純にフトミミ(後で紹介)が言っていた「母なる場所」=ここで生まれた意味もあるけど。
個性豊かなマネカタ
個性的なマネカタが登場する今作だが、代表的なマネカタを紹介。
ガラクタを集めるマネカタ

人間の生活に興味があり、色々なガラクタなどを集めているコレクター。
ちょっと馴れ馴れしいけど悪いヤツではない。
最終的に彼はショップをオープンし、なんだかんだでお世話になる。
フトミミ

おそらくだけど、元ネタは「布帝耳神」(フテミミ)じゃないかと思ている。確証はないけど。
古事記に登場する日本神話の女神だが、詳しいことはよく分からない神でもある。
一説では「衣」に関する神では?という説もあるけど真偽は不明。
「フテ」の意味は不明で、「ミミ」は神霊の意の「ミ」を重ねたといわれる。
今作では、マネカタたちのリーダー的存在。
初シーンはカブキチョウ捕囚所でボスを倒した後に出会う。
少し先の未来が見えるようで、主人公に助言もしていた。
マネカタたちが幸せになる世界を目指していたが・・・。
どうでもいいかもしれないけど、マネカタはよくブルブル震える動作が見られるが、フトミミだけそれがない。
サカハギ

漢字で書くと「逆剝ぎ」だが、獣の皮を尻の方から剝ぐことを意味している。
今作では、他のマネカタを殺してその皮を剥いで自分の洋服のようにしている冷酷非道な存在。
フトミミに目を付けられているが、大胆に動いている。
主人公と戦う羽目になるが、サカハギ自体はたいして強くはない。
むしろ、召喚したギリメカラの方が厄介。
こいつには物理攻撃すると反射されるため、魔法メインで戦わなくてはならない。
ヒジリ

実は彼もマネカタだったという驚愕の事実が明らかになる。
東京受胎の際、死んでしまったようだが、彼については詳しくは描かれていない。
「終わることのない償い」があるようで、世界の出来事を見届ける記録係のような立場らしい。
最後まで謎の多い人物だったけど、個人的にはヒジリのキャラクターは好きだったな・・・。
フトミミとサカハギの生前

アマラ深界で明らかになっのが、フトミミとサカハギには元になった人物、つまり生前の人物が影響を受けて生まれた。
ある一人の若者の思念隊。彼は自分自身が受けた痛みを常に他者に発してきた。
おそらくこれは暴力や殺人などを言及している。
ある日「あの娘」に出会い「本当はみんな優しい」と言い、自身も優しさや温もりに憧れ、誰からも好かれる人生をやり直したいと願う。
これがフトミミのアイデンティティになっているんだ。
一方、ある一人の紳士の思念隊。
会社も大きくなり社会にも貢献し幸せな家庭を築いていたが、ある事件をきっかけに少年に殺意を抱くが社会に縛られた彼にそんな度胸はなく、その復讐心が募るばかりだった。
その正体はサカハギだったんだ。
若者の思念隊の「あの娘」と紳士の思念隊の「あの事件」が繋がっているかは不明だが、いずれにせよ二人の生前はフトミミは殺人鬼、サカハギは善良な人間と生後とは逆の立ち位置になっている。
ただマネカタは本来、「最も見たくない自分の姿」がアサクサの泥に溶け込み人間の形になったのでそう考えると二人の性格が真逆なのは当然といえば当然なのかもしれない。
フトミミサカハギは仲魔になれる
実はこの二人は仲魔にできる。
二人とも耐性は「破魔、呪物、バットステータス攻撃無効」でそれぞれ特徴があってフトミミは気合や突撃など物理攻撃がメイン。

サカハギはマハラギオンやマハブフーラのような全体魔法攻撃がメインだが、衝撃、電撃無効も覚える。

個人的にフトミミが実践向きだと思う。僕の場合、貫通を覚えさせたのでメインで使っている。
サカハギは耐性が優秀なのでたまに使っている。
ちなみにそれぞれの種族だけど、フトミミは鬼神で、サカハギは外道とこの扱いも両極端。


フトミミにせよサカハギにせよどちらも魅力的な存在で、僕は両方好きだな~。
【まとめ】マネカタの正体

といった感じでまとめてみるとマネカタの正体はこんな感じになる。
- 死んだ人間の魂が泥に宿った存在
- 魂は別のものあるいは最も見たくない自分の姿
- 人間みたいに個性が豊か
- 力はないがマガツヒが取れ悪魔たちに利用されている
- フトミミやサカハギのような例外も存在する
ダークで鬱になりそうな展開が多い今作でマネカタはちょっとした癒しの存在だっただけに報われて欲しかったけどね・・・。