先日、漫画「ベルセルク」の作者、三浦建太郎がお亡くなりになった。
個人的にこの「ベルセルク」は現在進行形で唯一、買っている漫画だけに結構ショックだった・・・。
今回は追悼の意味も込めて、僕がこの「ベルセルク」にハマったきっかけと個人的に好きなシーンを紹介しようと思う。
これをきっかけに一人でもベルセルクファンが増えてほしい限りです。
きっかけはアニメ
今でも覚えているけど、「ベルセルク」を知ったきっかけはアニメなんだ。
当時、中学生だった時に地元、栃木の「とちぎテレビ」の深夜にたまたまチャンネルを合わせた時が全ての始まり。
最初は暇つぶし程度に見ていたけどダークな内容に徐々にその世界観にハマって単行本を買ったのがきっかけ。
ちなみに当時見ていたアニメというのが「剣風伝奇ベルセルク」っていう名前で原作で言う「黄金時代篇」をベースにしたアニメ。
ちょっと前にも「断罪の塔」をベースにしたエピソードもアニメ化されたけど、なんだかんだで「黄金時代篇」が好きなんだな~。
なお、「断罪の塔」をベースにしたアニメはアマゾンプライムでも見れるので身になる方は下からどうぞ。
ストーリーは王道
肝心の「ベルセルク」の物語だけど、中世のヨーロッパをベースにしたファンタジー要素の強いダークファンタジー。
ファンタジーと聞くとキラキラしておしゃれな響きがするけど、この「ベルセルク」はそれとは真逆。
ドロドロした人間の性がでたり、グロいシーンも多かったり、人によっては苦手な漫画かもしれない。
かなり細かい
この漫画を読んだことがある方なら分かっていただける所もあるかもしれないけど、絵がかなり細かい。
1巻から既に丁寧に書かれているけど最新刊に近づくにつれて主人公ガッツの身に着けているマント線の多さ、建物一つ一つの細かい所まで描かれている。
この細部に至る所まで描かれているがいい所だけど、それゆえになかなか単行本が発売されていない。
主人公に感情移入
漫画の主人公は基本的に強い。
この「ベルセルク」の主人公も例外ではない。
色々な理由で右目と左腕を失った隻眼隻腕の剣士。
左腕には大砲が仕込まれた義手、メインの獲物は身の丈を超す巨大な剣「ドラゴン殺し」。
剣というよりは分厚い鉄板に近い。
それ以外にもナイフ、連射が可能なボウガン、炸裂弾を扱う。
人間相手にしてはかなり物騒な装備だが彼が相手にしているのは人間ではない。
「使徒」と呼ばれる人を超越した存在、一番の目的は「ゴッド・ハンド」と呼ばれる「守護天使」の一人「フェムト」仇をなすのが旅の目的。
厳密にいえばフェムトは元々人間だったころは「グリフィス」と呼ばれ、ガッツとはかつて衣食住と苦労を共に分かち合った中であった。
この辺りの話をするとかなり長くなるので今は省かせいただく。
精神面でのもろさ
ガッツは基本的に人間はおろか使徒とも対等に戦えるぐらいの戦闘力を持っている。
ここだけ聞くと無敵に見えるけど意外と弱点も多い。
まず人間相手。
幼少期に色々あって体を触られることにかなりの拒絶反応があった。
徐々にそれっぽい描写は消えたけど、初期はけっこー描かれていた。
次に育ての親でもあったガンビーのに対するトラウマ。
これも色々あって自分の手でガッツはガンビーノを殺めてしまった。
そのトラウマがしょっちゅあって比較的最近までその模様が描かれていた。
またガッツは子供のような霊を斬った時に嘔吐する描写があったがこれもトラウマの一種。
またキャスカに対してもある意味手に負えていない描写がある。
これも色々あって(そればっかり)キャスカの精神が壊れてしまい、一緒に旅をするが今までは自分だけの命だったけど、今度はキャスカを守りながらの戦いだったのでかなり参っていた。
実際、漫画でも後に仲間ができるが彼らに感謝している部分もあるようだし。
このように一部をかなりざっくり紹介したが使徒並みの戦闘力持つ割に、それ以外はもろい部分もある。
とはいえ彼が滅茶苦茶強いのは肉体以上に精神力で無理やり肉体を限界以上に底上げしているのでこのもろい所がある意味、彼の強さの秘訣かもしれない。
というわけで、ここからは超個人的に好きな単行本○○巻の紹介をしようと思う。
3位:22巻【獣剣士対黒い剣士】
この単行本は物語が一気にスピードアップし、現世に降り立ったグリフィス視点とガッツの視点で物語が始まりかけるけど、個人的に好きなのはゾットとの戦い。
最初に戦ったのは5巻の時で、この時はゾットに傷をつけたとはいえ、ボロボロにやられてしまったけど、この22巻の時のガッツは対等にやりあっている。
戦い自体はいたってシンプル。
剣と剣でやりあっている描写が細かく描かれているのがポイント。
また、この巻ではグリフィスのしもべでもあるロクスやグルンベルトなど個性的な使徒も出てくるのでこの巻はかなり好きだな~。
2位:26巻【狂戦士の甲冑】
この単行本は後半の章が面白くなってくる。
というのもこの時のガッツは満身創痍の状態で使徒と戦っていたけど明らかに劣勢になっていた。
そんな時にある物を身に着けることになりその後のガッツはもちろん、この漫画自体ににかなりの影響を与えた。
それは「狂戦士の甲冑」と呼ばれる呪われた甲冑。
これを身に着けることで人間の身でありながら使徒と対等以上の力を手に入れられる物凄い甲冑。
だけどその副作用として苦痛に鈍感になり一方的な殺意に身を支配される一種のハイになった状態になる。
さらに、視覚異常や味覚障害、手先の震えや白髪、体が少し細くなったりとかなり危険。
特に見境なく攻撃したりとこの描写はちょくちょく悩まされる姿が描かれている。
個人的にこの「狂戦士の甲冑」のデザインがカッコよくフィギュア化もされているのでここにランクイン。
1位:6巻【貴きもの】
6巻は全体的にその後のガッツに大きな影響を与えた一冊だと思う。
上の精神面のもろさで「子供の霊を斬ると嘔吐した」と書いたけど、そのトラウマを生んだきっかけがこの6巻に描かれている。
また、ガッツとグリフィスがなぜ互いに違う道を歩んでしまったのか?そのきっかけがこの一冊に詰まっている。
特にグリフィスの名言は漫画の中に収まらず現実社会でも同じことを言われたら胸に刺さるセリフなのでぜひチェックしてほしい。
黄金時代はあえて外した
多分、「ベルセルク」が好きな人は漫画、アニメ含めて「黄金時代篇」が好きな方が多いんじゃないかな?
僕も好きだけど、そこばっかり注目されてしまうと物語が進まなくなると思い今回あえて外しました。
「黄金時代篇」は内容が濃い、漫画もアニメも。
恐らく「ベルセルク」を呼んだことがない方は「ゾットって誰?」「グリフィスって誰だよ」と思う方が多いかもしれない。
正直、かなり端折って説明してしまったので初見の方には優しくない内容になってしまった。
一人一人の登場人物については頃合いを見て改めて紹介しようと思う。