今頃、このゲームの記事を書いてどれくらいの人が興味があるか分からないけど、僕が小学生の頃に発売されたゲーム「メダロット」が2017年にニンテンドー3DSから「クラシックス」として発売された。
メダロットが20周年を記念いて発売されたけど、ゲームはもちろん、漫画版も当時ハマっていたので思い入れのある作品でもある。

この「クラシックス」自体は発売された日に購入したけど、最近またやり始めてふと思ったことがある。

結論としては「ほぼ違いはないけど、主人公が最初に手に入るメダロットによって難易度が変わる」。
というわけどこの2つの違いと「クラシックス」になって当時と何が変わったかを紹介しようと思う。
メダロットとは?
僕が小学生の頃にゲームボーイから発売された「メダロット」。
「メダルロボット」⇒「メダロット」と呼ばれるロボット同士を戦わせるゲーム。
メダル=脳
メダロットの背中(厳密にいうとティンペット)にメダルをセットすることでメダロット自体に自我のようなものがあり、人間とコミュニケーションをとることができる。
ゲーム版ではカタコトのセリフが出てくることもあるが、漫画版だと人間とほぼ変わらない知能をもっている。

このメダルがないとメダロットは動かない、しかも売っていない。
メダル自体がある意味、貴重。
カスタマイズをしてバトル
ティンペットとは骨組みのようなちょとみっともない姿をしている。
このティンペットにメダル以外の以下のパーツを装備することでバトル(ロボトルと呼ばれる)できる。
- 頭胸部パーツ
- 右腕パーツ
- 左腕パーツ
- 脚部パーツ
パーツによって個性がだいぶ違く、装甲と呼ばれる体力のようなものもパーツによって違うので、それらをカスタマイズすることで戦闘を有利に働かせる事ができる。
また壊されたパーツによって戦闘に支障が出てくる。
例えば脚部が壊されると移動スピードが遅くなり、頭部をやられると一発でアウトになったりハラハラさせてくれる。
近未来な世界観
この作品の世界観は現代とそれほど違いはなく、メダロットがおもちゃとして普及しているくらいかな?
「おもちゃ」と書いたけど、普通に大人も持っているし、セレクト隊(警察のような立場)もメダロッチを使い取り締まっているし、おもちゃの域を超えている感じがする。
とはいえ、メダルは売ってないけどパーツはコンビニでも普手に入るくらい普及しているぐらいだからおもちゃという表現も間違っていないのかもしれない。
ゲームと漫画の違い
大まかの概要は同じだけど、漫画版はオリジナル色が濃い。
漫画といっても作者「ほるまりん」さんが描いたメダロットと、よりオリジナル色が濃くなった「メダロッター りんたろう」のがある。
このあたりの詳細は次の記事で紹介しようと思う。
カブトの特徴
ここから本題。
まずはカブトVerの特徴を紹介。
といっても主人が最初に手に入るメダロットぐらいの違いだからその特徴を紹介。
カブトムシをモチーフにしたKBT型
カブトVerで最初に手に入るメダロット。
「KBT」とはローマ字でカブトの「KABUTO」からきている。
文字通りカブトムシ型のメダロットだけど全武器が射撃メインな所が特徴。
パーツごとの特徴が以下。
- 頭胸部パーツ・・・ミサイル
- 右腕パーツ・・・リボルバー
- 左腕パーツ・・・サブマシンガン
- 脚部パーツ・・・オチツカー
使いやすい機体
この機体はメタルビートルと呼ばれるが、漫画版ではメタルビートルが「メタビーがいいと思う」と提案し、以降はメタビーがスタンダードな名前になった。
メタビーの装備はいずれもクセがなく使いやすいのが特徴。
その詳細が以下より。
- ミサイル、リボルバー・・・うつ攻撃でデメリットがない使いやすい攻撃。
- サブマシンガン・・・ねらいうつ攻撃でクリティカルが出やすいが、回避行動ができなくなる。
これだけ見ると「へ~」みたいな感じになるけど、次のクワガタVerと比べてみると分かりやすいかもしれない。
クワガタの特徴
次はクワガタVerの特徴を紹介。
クワガタムシをモチーフにしたKWG型
クワガタVerで最初に手に入るメダロットでクワガタをモチーフにした機体。
「KWG」とはこちらもカブトと同じく「KUWAGATA」からきている。
こちらの機体はカブトとは正反対の格闘をメインとする機体。
パーツごとの特徴は以下より。
- 頭胸部パーツ・・・アンテナ
- 右腕パーツ・・・チャンバラソード
- 左腕パーツ・・・ピコペコハンマー
- 脚部パーツ・・・タタッカー
クセが強い機体
この機体はヘッドシザース、通称ロクショウとも呼ばれている。
ロクショウの名前に由来は「緑青」、銅が酸化することで出る錆(サビ)のこと。
漫画版では特定の人物から「ヨウハク」と呼ばれていた。
その意味は「洋白」、銅と亜鉛とニッケルから構成されている合金のこと。
ロクショウの特徴は格闘をメインにしているが、メタビーと違いクセが強めになっている。
その詳細は以下より。
- アンテナ・・・命中率とクリティカル率を上げる。
- チャンバラソード・・・なぐる攻撃でクリティカルは比較的出るが、次の行動までは防御ができない。
- ピコペコハンマー・・・がむしゃら攻撃で威力は高めだが、次の行動までは防御と回避ができない。
とカブトと比べて威力は高めだがデメリットも高め。
特に頭部パーツだけ残った時は攻撃手段が残っていないのでかなり厳しい。
無難なのがカブトVer、慣れたらクワガタVerで遊ぶ
というわけでカブトVerのメタビーはクセがなく、使いやすいのが特徴なので最初に遊ぶ際はカブトVerがおすすめ。
逆にクワガタVerのロクショウはクセが強いのでカブトVerである程度、戦略に慣れてきたら遊ぶのがおすすめ。
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使いづらい【メダロット3】カブトバージョンを選んではいけない理由
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クラシックスの特徴
ここからはクラシックスから導入されたシステムの紹介をしようと思う。
「1」~「5」まで収録
ゲームボーイで発売された「1」~「5」、カブト、クワガタVer両方に収録されている。
2020年に発売されたSwitch版は「メダロット・ナビ」、「メダロットG」、「メダロット弐CORE」がプラスで収録されている。
ストーリーを重視したいロボトルスキップ機能
シリーズ通して言える(特に「1」)けど、基本的にエンカウント率が高い。
少し進んだだけでまた戦闘なんてしょっちゅうあるし、そんな方に向けて導入されたロボトルスキップ。
その名の通りロボトルをスキップして勝った状態で戦闘が終了できるシステム。
ただし、経験値は手に入るけどメダルの熟練度が上がらないので注意。
僕のように過去に遊んだことはあるけどストリートを楽しみたい方におすすめ。
さっさと終わらせたい倍速機能
このゲームはエンカウント率の異常な高さ以外にも戦闘そのものが長いのも特徴。
これが結構、面倒。
というのも基本的にリーダー機を含む最大3体までロボトルに参加できるけど、リーダー機が倒されればそこでロボトル終了、これが基本の流れ。
メダロットを倒すのには頭部パーツを破壊する必要があるけど、これに時間がかかる。
というのも攻撃が当たる場所はほぼランダムなので頭部を狙って攻撃ができないのだ。
結果、時間がかかる。

といった方に向けられたシステムが倍速機能。
ゲームスピードの展開が早くなるのはもちろん、街の移動するスピードも速くなるので楽になる。
いつでも保存でき、どのタイミングでもリトライ可能
言い忘れていたけど、もし戦闘で負けてもボス戦やイベント戦を除いてゲームオーバーになることはない。
その代わりに、このゲームには負けた場合、勝った相手に自分のパーツを差し出すルールが存在する(差し出すパーツは完全にランダム)。
被ったパーツならまだいいかもしれないけど、主人公機は最初に手に入るメダロットなのでそれ以降はどこにも売っていないし、手に入らない。
もし主人公機のパーツを奪われてしまったら二度と手に入らないのだ。
事前にセーブしていれば、もう一度トライできるけどもしセーブをしていなかったら絶望を見る。
けどこのシステムを使えばどのタイミングでも保存ができ、復元できる安心のシステムだ。
手に入れたパーツを確認できるメダアルバム
本編で手に入れたパーツを閲覧できるメダアルバム。
メダロットについての解説やパーツのパラメーターが確認できるので眺めているだけでも楽しめる。
本編クリア後に全パーツを揃えた状態でニューゲーム
多分これが一番のメイン。
一度ゲームをクリアすると全てのパーツを手に入れた状態で最初から遊べるシステム。
特に主人公機は通信交換しないと手に入らなかったので自分の理想のメンバーで戦闘ができる。
ただし、メダルは対象外なのでそこだけは注意してほしい。
20th Anniversary BOX
今まではカブトVer、クワガタVerは単体の紹介だったけど、それらが一つパッケージになって収録された「20th Anniversary BOX」が存在する。

収録内容は以下より。
- メダロットクラシックス カブトVer
- メダロットクラシックス クワガタVer
- サウンドトラック
- キャラクターブック
- 特性パッケージ
ゲーム自体は上で紹介した内容と同じものが収録されている。
地味に嬉しいサウンドトラック
サントラ自体は今は売ってはいるけどいいお値段なのでとても手に入らない。
31曲収録とボリューム満点で未だに僕もリピートしている。
全メダロットが収録されたキャラクターブック
なかなかのサイズ感のあるキャラクターブック。
「1」~「5」までの全メダロットのデータが収録されている。
しかも最初の数ページにはほるまりん先生のイラストが描かれているのでそれだけでも買った意味があったと思う。
ニヤニヤが止まらない派手なパッケージ
上で紹介したすべてが収録できる特性のパッケージ。
写真の通りだけど、全パーツを装備したティンペットが透けて見えて描かれている。
このパッケージもかっこよくて自分は見えるところに飾ってます。
今なら苦労せずクリアできる
当時は戦闘にも時間がかかって大変だったけどこの「クラシックス」ではそれらを省いてくれるシステムが多いので時間を気にせずストリートに専念できる。
または、あえて便利なシステムは使わず当時を思い出しながら遊ぶのも一つの手かもしれないね。