またまた真女神転生3の考察篇。
今回は「コトワリ」についての紹介を記事にした。
「コトワリ」は、このゲームの象徴的な言葉のひとつであり、それぞれ「ヨスガ」、「シジマ」、「ムスビ」という三つの勢力の中の「ヨスガ」について深掘りしていこうと思う。

コトワリとは?

「コトワリ」漢字では「理」と書き、道筋やルール、道理などを意味している。
今作ではコトワリをカグツチに示し、認められることでそのコトワリを新しい世界で適用できることになる。
【ヨスガ】「力」で他者を支配する思想

この思想はある意味、人間社会でも想像できるシンプルで分かりやすい概念でもある。
原始的かもしれないけど要するに、力があれば社会的に優位に立ち、自分の好みの環境を作り上げられるってこと。
ただこれは言い方を変えれば力がない者にとっては最悪の環境である。
実際、マネカタたちの状況は良くないし、何かしらの罪で裁判になって無罪になるには力が必要。
つまり戦って勝てば無罪、負ければ死刑っていう、力があれば何でもありって感じにも見えるんだ。

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【真女神転生3】マネカタ考察
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【ヨスガ】の意味

あまり聞きなれない言葉だけど、「よすが」は漢字で「縁」、「因」、「便」など複数の書き方があって、「心のよりどころ」、「手段や手法」という意味を表す言葉なんだ。
ヨスガは「力」を象徴している組織だからこの言葉の意味がぴったりかもしれないね。
マントラ軍も力を象徴した組織だけど、千晶を筆頭にしたヨスガはより攻撃的な組織になっている。
実際、マネカタをほぼ全滅に近い状態に追い込んだのは千晶だし。
この後紹介するゴズテンノウもやろうと思えばできたかもしれないけど、実際に行動に移した千晶の力に対する執着心や悪魔に身をささげ人間を捨てた姿を象徴するシーンもあるし。
千晶にとってヨスガは力を心のよりどころや手段にしていたのかな?
【ゴズテンノウ】元ネタ

そんなマントラ軍のリーダーがこのゴズテンノウ。
漢字では「牛頭天王」と書くが、インドの祇園精舎の守護神のことでもある。
悪霊や疫病を退散してくれる神で外見は、牛の頭に体は人間とミノタウロスのような体をしている。
ゲームでは、巨大な石像でどっしり構えているが、主人公の悪魔のストック数を増やしてくれる意外といいヤツ。
最終的に氷川の戦略によって滅ぼされ、ヨスガの存続危機に陥るが・・・。
【新しいリーダー】千晶
主人公の同級生が新しいヨスガのリーダーに君臨。
彼女は元々プライドが高く、シブヤのディスコで再会しても主人公と一緒に行動せず、一人で行動していたからヨスガに目覚めるのも必然だったのかもしれない・・・。
彼女はゴズテンノウから力を受け継ぎ、その姿は人の形をしているが右腕がすごいことになっている。
性格も行動も攻撃的で、はたから見たら狂っているように見える。
かつての友人が変わり果てた姿になった時の主人公はこのときどう感じたんだろう?
このリーダーの交代で率いていた悪魔にも変化があり、以前は「オニ」などが多かったが、今では「天使」も率いて活動をしている。
千晶は「大天使」をも仲魔にしている
千晶はアサクサでも自らマネカタ達に制裁を加えているので、彼女の行動力の高さがカグツチへ近づくきっかけになっている。
ゴズテンノウは石像なので、おそらく敵地へ足を運ぶことはなかったと思うのでリーダー自ら筆頭になった千晶の存在はデカい。
バアル・アバターの元ネタ

バアル・アバターはアサクサノミフナシロで大量のマガヒツを得た千晶が変貌した神?である。
名前の意味は「バアルの化身」を意味し、バアルはセム語で「主」を意味し嵐や雷雨の神、豊穣神としても崇拝されている。
この神は矛や棍棒、槍を武装した戦士のような姿をしてるが、今作では女性のような姿をしていると同時に、左腕が翼のようなプレート状の板のような奇抜なデザインをしている。
また、この神は「オセ・ハレル」と「フラロウス・ハレル」を召喚してくる。
オセとフラロウスは「ソロモン72柱」の悪魔でハレルは「賛美」を意味する。
「ハレルヤ」という祈りの言葉でもある。
オセとフラロウスについてはそのうちまとめる予定。
ちょっと切ない・・・
倒した後の彼女の姿は少し切なくむなしくなる・・・・。
少なくとも東京受胎前は主人公たちと仲が良かったはずなのに、あまりにも人間とはかけ離れた姿になったと言動には悲しくなるね・・・。